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猛暑対策:レーザー機器のための夏季メンテナンス完全ガイド
七月 18,2025

猛暑対策:レーザー機器のための夏季メンテナンス完全ガイド

夏の過酷な高温、多湿、そして粉塵は、レーザーシステムの性能と寿命に深刻な影響を与えます。動作温度の上昇により、過熱アラーム、冷却システムへの負荷、部品の劣化促進、結露による損傷などのリスクが高まり、稼働率や切断品質に悪影響を及ぼす可能性があります。

Han’s Laserでは、チラー、レーザー発振器、制御キャビネットといった重要システムを対象に、夏季でもレーザー機器を安全かつ安定して高効率で稼働させるための包括的なメンテナンスガイドをご提供します。

 

1. チラーのメンテナンスと冷却システムの最適化

 

チラーは夏の熱に対抗する最前線であり、レーザーの動作温度を正確に保つために不可欠です。定期的かつ予防的なメンテナンスは欠かせません。

主なメンテナンス項目:

  • 周囲温度の管理: 環境温度を40°C(104°F)未満に保ちます。

  • 冷却水温度の最適化:

    • 低温回路:23〜25°C(73〜77°F)

    • 高温回路:28〜30°C(82〜86°F)

  • 最大限の通気確保: チラーの吸排気口周囲に最低50cm(20インチ)の空間を確保してください。障害物があると冷却効率が大きく低下します。

  • 定期的な水の交換: 汚染や詰まりを防ぐために、チラー内の純水(蒸留水/イオン水)を3ヶ月ごとに交換します。

  • 毎週の清掃: 水タンク、吸気フィルター、コンデンサーコイルの埃を週1回清掃し、熱交換効率とシステムの衛生を維持します。

 

2. レーザー発振器の結露防止

 

高温多湿な環境では、レーザー発振器表面が空気の露点以下になることで結露が発生しやすくなります。これにより、以下のような問題が発生します:

  • 電気的ショート

  • 光学部品の損傷

  • レーザー出力の不安定化

  • ビーム品質の劣化

 

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防止のための重要対策:

  • レーザールームの空調管理: エアコンを設置し、室温をチラーの水温に近づけます(例:チラーが25°Cなら、室温は23〜27°C程度に)。

  • 湿度管理: 湿度が高い環境では除湿機を使用し、相対湿度を50%以下に保ちます。

  • 露点の監視: チラー水温は常に、レーザールーム内の露点温度より高く設定してください。室温と湿度をもとに露点チャートを参照しましょう。

 

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3. 電気制御キャビネット:夏季の注意事項

夏の間、電気制御キャビネットは高負荷で連続運転され、高温、多湿、粉塵、熱膨張などの影響を受けやすく、部品の故障、システム不安定、安全リスクにつながります。

重要な点検・メンテナンス項目:

  • 通気機能の確認: ファンや通気口に障害物がないか定期的に点検し、正常に動作しているか確認します。

  • 徹底的な粉塵除去: キャビネット内部の埃を2週間ごとに清掃。粉塵の多い場所ではより頻繁に。

  • 専用冷却装置の導入: キャビネット用エアコンやスポットクーラーを設置し、内部温度を35°C(95°F)以下に保ちます。

  • フィルターの保守: フィルターフォームやメッシュフィルターを定期的に清掃・交換して、通気性を確保します。

  • 熱膨張の影響点検: 銅バスバー、端子、配線接続部の緩みがないか確認し、必要に応じて締め直します。

 

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まとめ:生産性への投資を守るために

夏季の予防保守は、レーザー機器への投資を守るために不可欠です。Han’s Laserの推奨メンテナンスを実施することで、予期せぬダウンタイムを最小限に抑え、生産性と切断品質を維持し、機器の寿命を大幅に延ばすことができます。

夏の安定稼働を確保するには:Han’s Laserの専門家にご相談ください!

夏の暑さで作業を中断させないために、当社の技術・保守チームが最適なソリューションを提供し、あなたのレーザー機器が涼しく、効率的で、信頼性高く稼働し続けるようサポートいたします。